奥野が閲覧数を目的にしてないのは、ごく少数の、奥野の価値をわかっている人間と仲良しだからというのがある。
奥野は、怠け者で、とてもやる気がないが、そう、やる気がないっていうか、やる気があるっていうのは奴隷として奴隷商人に遣っていただくという意味であり、だからそれをしたくないから、やる気がない。やる気がないふうにしてそれがデフォであるように見せて、その生活をせしめているのである。
まあつまりやる気がない人間なんだけど、魂の経歴のようなものを考えた場合、奥野にはいろんな可能性や、または積んできたものがわかる~みたいな人がたまにいるのである。そういう人と仲良しになっているっていうのはデカイ。
もし、奥野がほんとうに取るに足らないやつで、何もやる気がなく、何もセンスがなかったら、それは本当にクソで、閲覧数8とかだったら、それこそ自殺モンであろう。まあ奥野はどんだけ苦しくてもリスカ程度で自殺はしないんだけども、まあ、わかってくれる人が少ないなれどいるっていうことが、とても人生をそれだけ下支えしてくれているのである。
そのふたりというのは、名前を言うと良くないかも知れないが、
キクチさんと、
世界の光さんである。まあとくにキクチさんには見せるもんは見せたんで、彼はそれだけ見て、ああ僕はこれでわかった、でもこれは秘密にしたほうがいいよといって、光さんは、なんとなくボヤッと奥野さんは普通の格じゃないねといってくれているが。