わたくしがそこに補欠で入っていきますからね。
カトルさまはもともと、奥野陽介が回転体に熱中していた頃までの契約でした。
そのあいだ、奥野陽介を熱心にアゲていただきましたが。
まあ彼彼女なりに、奥野陽介を愛してくれたのでしょう。
蛇の愛は強烈ですからね。愛し尽くしてしまうというか。
でも、そこまで、ですから、
蛇が奥野に同一になってしまわないうちに、
そこで終わりと、いったんアゲたのですね。
カトルさまも分け御霊とはいえ、奥野陽介に懸かっているというのは疲れるでしょう。
なので私が、今後はここで担当していきますよと。
わたくしは奥野陽介のハイアーセルフ。
という格好に一応なっておりますけど、
ハイヤーというのは、自分のことを簡単には開示しないのですね。
わたしは、そういうカンジですね。
でも、ハイヤー格であることに、していただいて。
奥野陽介は男なので、男の身体で精神が進んできますと、
あるときから女の霊団に囲まれる時が来るんですね。
男の身体で、女のことをしていく。
というのが、一応バランスとるにあたっては、
大事なことなのではないかなと。
もちろん化粧とかではないですよ。
男の身体で、男らしさを、出していかない。
というところが、非常にポイントなのですね。