塩は取れば取るほどいいんじゃぞ、主らよ。
お主ら塩というものがなにか判るか。
塩は即ち神が世に与えたものなり。
世に広まり、それがお主らを活かしておるのじゃ。判るか。主殿。
減塩などと申すな、減塩せば必ず弱るぞ。減塩というのは好かん。
いつもたくさんの量の塩と、米を食っておれ。
ふむ、精製塩というものがあるのか。何をたわけた製品を作っておる。
そんなもの、儂らが与えてやっているのか。
与えるものは神なり、天然塩というものあるのか。それはなんだ。
天然とそれ以外のものを別けておるのか。それはどうしてそうなのか?
天然は塩ではないのか。儂にはようわからん。しかしな、お前達、塩を食え。
これは塩について授けておるから、塩の話題しか出さん。
儂の言うこととお国の言うこと、どちらを取るか?まあよい。
お国は悪であるぞ。お主ら悪に染まっておる。
悪の中に善ありと言うてそれに慣らされておるのじゃ。
悪に見える善あり、たしかにな。だがそれでは十分ではない。
悪に見える悪なり。善に見える悪、悪なりぞ。
この世を見渡せばすべて悪、お主も悪じゃ。判るか。
お国の言うこと信じてはならん。では誰を信じればよいか。
神とお前達の心じゃ。神を信じよ、神よいぞ。お主らの心もそうじゃ。
心綺麗にせよ、信心よい。神お主らの中に宿るぞ。神宿りて一体となる。
お主ら神かかるのじゃぞ。
神かかるためにはそうじゃ、塩と米、それからな、酒じゃ。
米ばかり食うておってもあまり摂り過ぎなければ病気にならんのだ。
体重増えるが気にせんで良い。あまり太りすぎてはいけないが
少し太っておる分にはちょうどよい。お主ら痩せに走りすぎておるからの。
酒は何からできておるか。米じゃ、米と命の塩じゃ。塩を取れい。
お主らに忠告せなあかんでな、お国の言うこと信じておったらなお滅するぞ。
いずれ艱難くるぞ、お主ら、米と塩を取れい。