2021年10月16日土曜日

お線香を焚くとどうなるのか

儂らは具体的にお前達が思っておるほど線香の煙を好いておらん。
線香を焚いても、香を焚いてもそれは同じじゃ。
煙よりは香りよ。香りこそが重要なのだ。
線香は煙より香りじゃ。

線香の煙を好く奴といえば主の体に憑いてる霊よ。
お前達は儂らほど香りを重視しない。
儂らは香りが好きじゃ。そのへんはお前達も知っておる霊格によって様々じゃ。
霊格が低ければ香りを重視しない。高ければ重視する。
ということだ。

どうなるのか、というと少し難しいが、
お前達の格が少し上がって、その線香を焚いている間は
霊格やその他が少し上がる。
しかし焚くのを止めればそれは戻ってしまう。
しかし焚き続けていれば、もっと違う世界から挨拶が来るようになる。

焚き続けることじゃ。
お前達は財をけちって少しでも安い香を焚こうとしておろう。
それは儂らに心が通じないぞ。儂らはお主らが焚いてくれるのを待つのだが、
もしお主が儂たちに心を向けてくれれば、もう少し良い香を焚いてくれ。
それをしてくれれば儂らは御礼を申してあげよう。
つまりいいようにしてやろうということだ。

安い香はお前達の身にしかならんが、
儂らはもっと良い香を求めて、あちらに憑いたりこちらに憑いたりする。
匂いに儂たちが惹かれてくるのを知っておるだろう。
香は安いのは儂はよくないと思っておる。

遺族を思う気持ちは重要じゃが、
遺族以外のものも連られて来るでな。
お主ら、だから香は重要なのじゃ。
安いのを焚けば、安いものが来る。
高いので儂らに心を見せよ。
そうすればお主らのいいようにしてやる。