僕がこの地球に生まれてきた理由。それから使命。
それは、願うこと。願い続けること。
獣の魂として、この腐った世の中を変えたい。
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僕は昔から超がつくほど運が良かった。
車に3m跳ね飛ばされても軽い痣だけで済んだり、どんな試験でも必ず落ちなかったり、
不運だと思えることが起きても必ずよいところに縁があって結ばれたり。
いまの借家だって理想の物件だ。絵に描いた餅すぎる。
それから、何かを願った時にすぐ具現化されてくるなど。
これが僕の自称する能力だ。それは「涼宮ハルヒの能力」
願ったものを理不尽にも具現化させる。
これで僕は世界をいろいろと都合のいいように改変してきた。
それでいま世界はどうなっているだろうか?
僕が目指すのは理想郷であり、プラウト主義である。
現在は保守左派という微妙な立場にいるが、皆さん的にはこの思想はいかがなものだろう?
僕は断言する。
これから社会はゆるやかにプラウト主義になっていくだろうと。
それは僕が想念世界に干渉しこの世界に具現化させるからそうなるのだ。
そしてこの能力は獣の魂の人が持っているという。
だから、獣の魂の人は願い続けなければならない。
たぶん、この地球には遊びに来たのだろう。
遊ぶついでに、古臭いものをどんどん変えていけばいいのだ。
僕はそのためにいまのこの境遇にある。
世間的にはほぼ完全に自由な状態で、しなければならないことと言ったら
2週に1回病院に行くことくらいのものなのだ。仕事もする必要に迫られていない。
これだけ運がいいのはなぜか?
僕の両手には神秘十字線が存在する。見えない存在からそれだけ護られているのだ。
ゆえに、僕の導き手というのは存在しない。
僕は完全に自分の選択でこの地球の未来を選ばなくてはならない定めなのだ。
ある未来を選択すれば、その僕を護っている
見えない存在たちが粛々とその願いを具現化させていく。
僕がするべきことは、ただ願うだけ。願って、哲学を積み、再考に再考を重ね、熟考し、
それからこの世界が執るべき道筋を示していく。そうすれば世界はそうなっていく。
それからすまないが、これは僕の物語なんだ。
僕が行動を起こさないとこの世界は変わっていかないからね。
他人がどう揶揄しようとこの世界は僕にとっては幻想だ。
ホログラムを見ているだけという解釈も納得できる。
幻想の世界だからこそ幻想の住人のことを一番に考えて世界を構築している。
時間が支配しているので具現化には時間がかかることもしばしば。
きみたちは相変わらず批判ばかりしていて、
いざサービスを利用する立場となれば手のひらを返したようにありがたく利用するのだろう。
僕はそれを知っているからあまりそういう人々に興味を示さない。
しかし期待していてくれ。これから世界はプラウト主義に傾いていくだろう。
光が闇と交わり、闇がもはや闇でなくなるその時まで。
闇を打倒するのではなく、闇が光に転換する時を願い続ける。
もはや夜はなく、すべての陰謀が光のもとにさらけ出されるのだ。
人間は神だし、在りようによっては獣人である。
この内側に存在する神通力を使わずしてどう生きていくのか?
僕の役目は物質界しか知らないホログラムには決して理解されないだろう。
僕の任務は、はじめから物質界には存在しないのだから。