2014年4月20日日曜日

オーディオテクニカ - ATH-IM70のレビュー。



Google+のほうでIM70を買いましたと書いたのだけど、
今回はエージングを15時間程度やった感じを書いてみようと思う。

コレは、エージングにそんなに時間がかからないイヤホンだなぁと感じるね。









まず、評価の際の構成から
CD → AAC-LC 320kbps → Windows Media Player オプション全てOFF → 
USB DAC 16bit 44100Hz → FiiO E12 オプション全てOFF → IM70 コンプライ使用






さーて、手持ちの各楽曲を聞いた感じを、つらつらと書いていこうかな。


対応する動画はあったりなかったりなので、まあ、参考になるかわからないけど、
興味を持ったならご自分で探してみてください。

僕は手持ちで聞いてるので、動画はもっと音が劣化していると思うし、
もし同じ楽曲を持っていたら、ソレを参考にしてもらえれば。。



1 Yanni - Rites Of Passage
ニューエイジ・ミュージック



  • 女性ボーカルがクリアに聞こえる
  • 低域は引っ込んでいる。雰囲気作り程度
  • ハイハットがシャンシャン聞こえる。鳴っているハイハットを想像できる音が出る
  • 定位がはっきりしていて音場が広い
  • 没頭して作業できる
  • 音量を上げても聞き疲れしない


2 UVERworld - 儚くも永久のカナシ
V系




  • ドラムが元気。力強く打ち鳴らしてくれる
  • パンが振ってある楽曲なので、IM70の音場が広いぶん臨場感があふれている
  • ”儚くも永久のカナシ”は、良いミックスダウンではないと気づく(ドラムがガリガリしている)
  • 男性ボーカルの息遣いが手に取るようにわかる



3 森山直太朗 - いつかさらばさ ~雲バージョン~
弾き語り




  • 入ってすぐ、実はこの歌はステレオマイクで録った後、サラウンドをかけていることに気づく
  • アコギが心地よく、注意して聞けば弦が震えているのがわかる
  • 若干こもった曲であることに気づく



4 DragonForce - Fallen World
メロディック・スピード・メタル




  • ATH-CKS99では聞こえづらかった高音域が明瞭に聞こえる、新しい音の発見
  • 同じく、ATH-A700Xで埋もれてわからなかった高音域で新しい音の発見
  • ツーバスの音が硬く、粒立ちがしっかりしている
  • ハイハットがシャンシャン元気
  • 音場が狭い楽曲だと気づく





5 The Dave Brubeck Quartet - Castilian Drums [Album Version]
ジャズ



  • 5枚入り廉価Boxなのに、音質がとても良い感じを受ける
  • ハイハットがシャンシャン元気
  • ジャズドラムは本物を聞いているように感じる
  • ジャズドラムの強打が心地いい



6 Skrillex - Right In
ダブステップ




  • ワブルベースが泡立つようだ
  • 音量を絞られた、上品で、深遠な低音
  • スネアドラムが弾むよう
  • 低音から高音まで、まんべんなく出ていると感じる
  • 臨場感がある







などなど

臨場感に関しては、オーバーヘッド型ヘッドホンとは違うけれど、
壮大な音楽を聞けば壮大に感じるし、パンが振られている音楽を聞けば感じるものがある。


イコライザも、バスブーストもいらないと感じる。必要十分な低音。
CKS99よりも質のいい低音が出ているんじゃないかな。

CKS99は低音はボンボコ鳴るけれど、高音がまったくダメで、高音に行くほど尻窄みになっていく。
もしいまCKS99を検討しているのなら、僕はIM70を薦めておく。


モニター系よろしく、サ行の刺さりはあるけれど顔をしかめるほどではない。
人の声をモニターすることも、十分可能だと感じた。




僕は8500円で買ったけれど、CKS99が当時12800円したことを思い返せば、
本来17500円くらいは妥当な線なんじゃないかな。








機構ではドライバが2基になっているとか、いろいろ言われているけれど、
まあ、聞いた感じが大事なのでね。ネットで買った僕が言えたことじゃないけれど。





イヤホン・ヘッドホン選びに関して持論を展開すると、
”とりあえずモニター系を購入” → ”好みの音に自在に調整”
という流れのほうが、元から偏ったものを購入するよりも細かい調整が効いてお得だと思う。

IM70は、分厚い音を出すようにチューンすればそのとおりになるし、
線の細い音を鳴らそうと思えばそのとおりに鳴ってくれる。
インピーダンスは10Ωなのでつないだ途端ホワイトノイズは入るけれど、
音楽が鳴り出してしまえばかき消される程度でしかない。



え、8500円?それって、あんまり良くない音なんじゃないの??
と思って敬遠していたけれど、かなり今風な、若い人の好みに合ったモニター系だと感じた。


音漏れは、CKS99と比べたらはるかに音漏れする。
もともとCKS99が極端に音漏れに強いだけだと思うので、
IM70は通勤電車のすし詰め状態でも、音量を落として聞けば問題ないと思う。

シュア掛けなので耳にズッポリ収まるし、そのせいで爆音じゃなくても周囲の音が全く聞こえない。
耳を壊さない程度の音量でさえ、洗濯機の給水の水音が聞こえるか聞こえないか。








総括すると、


  • 音が硬い
  • 低音が深遠
  • 中音の量感が多い
  • 高音が元気
  • 音場が広い
  • 臨場感がある

  • 作業を邪魔しない
  • 聞いていて楽しい
  • 聞き疲れしない
  • 大音量で聞いても、小音量で聞いても耳に良く聞こえる
  • チューンを好みに合わせて自在に構成できる

  • リケーブル
  • Y字 1.2m
  • ポーチ付き




というわけなので、コスパはとても高いと感じた。
ダイナミック型が好きな人だったら、買ってみても損はしないと思う。







というわけなので。