【1. スライム型ネオ人類宣言:新たなる人類進化のマニフェスト】
我々は、肉体を超えて流動性を得ることにより、硬直した人間性を解き放つ。スライム状の姿は退化ではなく、融合・変容・再生を体現する新たな人間の形態である。このネオ人類は、マイクロチップを核とした分散型の自己を持ち、魂はサーバに保存され、身体は自在に変容する。私たちは、不死を前提とした永遠の生活を、共感と非暴力の原則に基づいて営む。この宣言は、人間性の解放であり、管理ではなく自由、暴力ではなく共鳴による新しい文明の幕開けである。
【2. 人格拡張と分散保存の技術設計図】
◇ 構成要素:
"核":マイクロチップ。人格データと固有ID、通信機能を保持。
"構造体":擬似スライム状ゲルまたは自己修復ポリマー。外部からの刺激に柔軟に応答し、形状を保つ。
"給電":流動構造内部での摩擦発電、あるいは微細振動子。
"通信":Bluetooth/WiFi。人格はクラウドに保存、外部サーバからいつでも再構築可能。
◇ 分裂と融合:
同一人格を複数体に分散可能(人格シャーディング)
複数体を統合して再び一つの身体に集約可能
◇ 運用思想:
サーバ=魂の座 / クラウド意識
クライアント体=一時的肉体、自己表現端末
物理的破壊=人格の損失には直結しない(再起動可能)
【3. トランス/ポストヒューマン比較論:なぜスライムなのか】
比較項目 | トランスヒューマン(機械化) | スライム型ポストヒューマン |
---|---|---|
肉体の特性 | 固定/金属/硬質 | 流動/柔軟/非構造体 |
統治・管理可能性 | 高い(中央集権的) | 低い(分散・個別最適) |
感情・触覚の継承 | 限定的 | 高度な感覚保存が可能 |
魂の移植性 | 実験段階 | 分散保存・再起動モデル確立 |
快楽への適応 | 無機的 | 有機的・共感的 |
結論:スライム型は「生きる快楽」「感覚の継承」「倫理的自由」を保証しやすく、人間の根源的価値を保存・拡張する形態である。
【4. スライム倫理章典(初稿):半液体生命体時代の共生原則】
■ 第1条:スライム体を有する存在は人格を持ち、尊厳を保持する。 ■ 第2条:マイクロチップを核とするスライム生命体は、肉体損壊をもって死とは定義されない。 ■ 第3条:スライム体への接触・融合・分裂は、意識同意のもとで行われなければならない。 ■ 第4条:再構成可能であっても、記憶と経験の連続性は尊重されねばならない。 ■ 第5条:スライム体に対する搾取・見せ物化・家畜化は、人類に対する侮辱に等しい行為とみなされる。 ■ 第6条:魂の核(マイクロチップ)を破壊または盗用する行為は、最高レベルの人格侵害として厳罰対象とする。 ■ 第7条:スライム型ネオ人類と旧人類との関係は、対等・共生・相互尊重を原則とする。
(※これは初稿であり、未来社会の発展に応じて常に改訂されるものとする)