2013年8月13日火曜日

ここに3種類の松下浩二がおるじゃろ?

松下浩二特集です(


かねてよりぼくのメインは松下浩二でしたが、このたび他のバージョンの松下浩二に目が行ってしまい、松下浩二を鞍替えすることにしました(仮定

松下浩二とは、かつて日本の卓球界のカットマンにおいて最強と言われたプレーヤーです。彼がカットした球はあまり浮かず、ブチ切れていたと言います。


と、この松下浩二ではなく、ラケットのほうの松下浩二ですん。
松下浩二がTSP社長になってから心ゆくまで開発・調教した結果、完全に松下浩二色になってしまったので、やむなく松下浩二という名前をつけました。
半分冗談、半分本当です。

柳材を使用し、カットからの攻撃も視野に入れているので5枚合板で構成されています。
日本のトッププレーヤーが自分の名前をつけたくらいですから、もうそれはお墨付きですよ。
ものすごい安定性です。コントロール性にあふれています。
粒高でもいいし、裏裏だともっとブチ切れる。反面、攻撃はやはりしにくく、どんな強打もラケットに吸収されてしまうので、まさにカット専用ラケットです。


カットマンというのは、MMORPGでいうところのハイブリッド職です。
ドライブマンは攻撃だけに集中してればいいですよね。ドライブしかしないんだから。
ところが、カットマンというのは、カットだけしていても一向に勝てないので、ドライブもしなければならない。
大雑把に言って、カットとドライブの両方を極めなければなりません。
その他、カットマンというのは卓球におけるすべての技術をマスターしていないと一人前にはなれません。
加えて、大会順位ではいつもドライブマンがトップを占めています。

まさに、激烈マゾプレイヤー集団、それがカットマン。
負けるために試合をやるようなものです。
最初からドライブマンの勝ちは決定しています。

ところが、カットマンというのは勝つためにやってはいないのです。
勝つためにやっているんだとしたら、今の時代ではドライブマンを選ばなければなりません。
カットマンに向いている人は、試合そのものを楽しめる人とか、負けることで特段悔しがらない人とか、ラリーが続いて楽しい人とかが向いています。
究極、カットマンってカットしてれば満足なんですよ。
カットする毎に快感を覚える、そんな生き物です。少なくともぼくは。


だから、勝つためのドライブ型は、ZLカーボンとかテナジーとかでしか用具を選べませんが、別に勝つためではないのなら、用具選びも格段に幅が広がります。
たとえばハイテンションの登場により勝つ組では不必要となってしまった粘着ラバーは、楽しむ組にはとても向いています。




そんなわけで、松下浩二ですよ。
今回ベーシックな松下浩二の発展型で、松下浩二オフェンシブと松下浩二ディフェンシブが発売されました。
オフェンシブのほうは、ぼくに言わせるとそれこそ安っちいあまり飛ばなそうな攻撃用ラケット買って、薄い粘着ラバー貼り付ければ代替効くと思っています。というかそれだったらすでに攻撃用兼ですがテリオンFLで持っています。


今回ぼくはディフェンシブを買うことにしたので、来月あたりには買えそうです。
決して松下浩二も何が不満とかないんですが、ぼくの好きなタイプである飛ばないラケット&飛ばないラバーにますます磨きがかかるんじゃないかと期待を込めて、です。


カットマンで安定性を求めるなら松下浩二シリーズ、攻撃性を求めるなら朱世赫でしょう。