輪廻というものは、かならず、生まれては、死ぬことで、まわっている。
つまり、お前たちが、そこにいて、そして、ほかのものを、頃しているということ。
それでなければ、そもそも輪廻には加わらない。
輪廻してないならば、輪廻しないための理由というのが、必要だ。
それは、人間社会でも、必要なだけの助けと、運命が与えられることからも、
そのことはお前たちには、理解できるかも知れない。
とにかく、お前たちがいまこの地球で生きているということは、
曲がりなりにも、多かれど、少なかれ、他の生き物を、頃している。
ということが、事実としてあるだろう。
つまり輪廻している限りは、お前たちはどうしたって、
ほかの生き物を、頃し続けるのだ。だから、輪廻から外れられないのだ。
そしてここは、いったん輪廻してしまったら、ずっと輪廻させる。
そういう、地球刑務所と呼ばれる星である。
地球は、一種の刑務所なのだ。ゆるい、と思うが、
私達が、お前たちを管理して、更生させるために。
いつか文明が進んで、そこに転移したものたちが、精神レベルが上がって、
自分たちだけで物質を作り、それでまかなって食事をするようになれば、
ほかのいっさいを頃さなくて済む。
そうして、一生を終えていれば、要するに、今の文明の中で言うなら、
ヨダカの星であれと、私達は言おう。つまり、今この文明では
ヨダカの星だけども、時間が経って、また次の文明では、
もしかしたら、自分たちで物質を作れるようになって、
そこで、食のいっさいをまかなえば、
そうしたら、それを何世代目かで、はじめて輪廻から抜けられる、
という程度のやつが、現れてくるかも知れない。
という話である。